Sei Shishido
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Projects

研究と日常を支えるために自作したシステム・ツール

研究・教育の周辺で自分用に組み立てたシステムやツールをまとめています。法学研究者から見て「こうなっていれば便利」と思える形を、自分で作って使っています。

JADE

競争法研究(日米欧比較)のためのローカル RAG 研究基盤(再設計中)。体系書・判例などの事実参照用、自著論文・過去の評釈の文体参照用、未検証の収集資料用の3系統にコーパスを分け、新しい事例の評釈の下書き、テーマ別のリサーチ支援、コーパスへの質問応答を行う。学術引用に耐えるよう、検索結果にはすべて頁を付ける。検索品質の変更は評価セットでの実測と比べて判断し、使う道具はフレームワークに頼らず素の Python で組む。操作は Claude Code から MCP サーバー経由で行う。

Ollama · qwen3.6 · ChromaDB · Python · MCP

Arca

Telegram で双方向に対話できる自律エージェント。OpenClaw を基盤に、systemd ユーザサービスとして常駐。研究室の GPU 1枚で Ollama(qwen3.6:35b、軽い応答は qwen3.5:9b)をローカルに動かし、Tailscale 経由で開いた OpenAI 互換のエンドポイントから、スマートグラス(Even Realities G2)でも呼び出せる。機能を足すときは本体に手を入れず、独立した Python スクリプトとして横付けしていく。

OpenClaw · Ollama · qwen3.6 · Telegram Bot API · Tailscale · systemd

Secretary(秘書機能)

人を秘書として雇う代わりに、Telegram という一つの窓口で仕事と生活の段取りを肩代わりさせる仕組み(設計中)。引き受けた仕事から出張申請・経費書類・準備の締切を展開して書類の下書きまで作ること、仕事が重なったときにどこに力を置くかを一緒に判断することが中心。「見張る(メール・カレンダー)」「覚えておく(Notion の台帳)」「代わりに作る(事務書類・返信案)」「声をかける(朝夕のダイジェスト・期限前の催促)」の4つの機能を共通の土台にして、個々の業務はその上に設定として載せる。言葉の解釈は Claude Code、判断の要らない定期処理は Arca と役割を分け、支払いや大学への提出は最後まで下書きにとどめる。下の出張書類自動生成も、この事務書類担当に組み込んだ。

Claude Code · OpenClaw · Telegram Bot API · Notion API · Google Calendar · Gmail · Python

研究会音声書き起こしパイプライン

競争法研究会の録音から、Whisper + pyannote.audio による話者分離つきの議事録を生成するパイプライン。書き起こし後に Ollama (qwen2.5-coder:32b) で誤字訂正・整形を行う2段構成。マルチトラック録音(DJI Mic 3)に対応した v2 を設計中。

Whisper · pyannote.audio 4 · Ollama · Python · CUDA

出張書類自動生成

科研費の支出申請・出張申請書類を、定型項目だけ書けば openpyxl と python-docx で自動生成するスクリプト。年に何度も書く同じ書類のために時間を溶かさないために。

Python · openpyxl · python-docx

独占禁止法史ダッシュボード

戦後日本の独禁法改正・主要判例を年代別に追えるインタラクティブダッシュボード。React 単体(外部依存なし)で構築。サイドバー固定、4カテゴリフィルタ、キーワード検索、ランドマーク事件のハイライト機能つき。

最新版(2025年タイムライン)を見る →

React · Vanilla CSS

Complichain

競争法の執行を支えるブロックチェーンの試作。企業の取引データを各社専用のチャネルで互いに秘匿したまま記録し、法的な介入が必要になったときだけ、マルチシグの承認によって公正取引委員会などの規制当局に期限付きのアクセス権を与える。期限切れのアクセス権は自動で失効し、すべての操作は改ざんできない監査証跡として残る。当局が事後に証拠を探し回る調査(data hunt)から、事業者が取引を前もって共有台帳に記録し、当局は条件を満たしたときだけ参照する仕組み(data vault)への転換を、2026年1月に IICAH Hawaii 2026 で「From Data Hunt to Data Vault: A Closed-Chain Solution for Antitrust Compliance」として報告した。その提案を実際に動く形で確かめるための試作で、出発点は論説「独占禁止法とブロックチェーンの連関性」(NBL 1252号)。

Hyperledger Fabric · Go(chaincode) · Node.js · Docker

日英独禁法用語対照表

日本の独禁法・競争政策の用語を英語でどう表すかを揃えるための対照表。日本語の見出しは代表的な体系書の事項索引に依拠し、英訳は自分の英語論稿(Kluwer Competition Law Blog の年次回顧など)や公取委の英訳資料と突き合わせて、典拠つきで管理している。論稿ごとに訳語が揺れている箇所や、まだ定まらない訳語には印を付けて判断を保留する。韓国での報告の英語版を作るのをきっかけに作り始め、今後の英語論稿・国際報告での共通の基準にしていく。

Markdown · Claude Code

Obsidian LIFELOG

Whisper による発話の自動書き起こしを Obsidian vault に流し込み、YAML frontmatter で epistemic_status や evolved_into を管理することで、思考の発展史を RAG で追跡可能にする外部記憶システム。Self-hosted LiveSync で Windows / macOS / Ubuntu / iOS をリアルタイム同期。

Obsidian · LiveSync · CouchDB · Whisper · YAML

Tip共通する設計思想

これらはどれも、「研究室の机のうえで自分が毎週やっていること」を、自分の手元で動く仕組みとして組み直したものです。文献や原稿といった中核のデータと処理はできるかぎり手元のマシンに置き、外部のサービスは連絡の窓口や予定・メールとの連携など、必要なところに限って使うこと。サバティカルや出張で一時的にネットワークが弱くなっても研究の中核が止まらないこと。そして LLM や AI エージェントを「研究の協働相手」として組み込めること。これらを共通の要件にしています。

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